【宅建士執筆】マンションの売却はどのくらいの期間が必要？

こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。

マンションを売りに出して、いつ売却できそうなのか、おおよそでもいいので知っておきたいところですよね。

結論からになりますが、中古マンションを売り出してから成約するまでの期間は、3ヶ月前後が平均です。

もちろん、売却するマンションの条件にもよりますし、依頼する不動産業者にもよります。

一歩間違えれば、1年以上売れないことだってありますので、少しでも早く、そして少しでも高く売るコツを知っておくことが大切です。

今回は、マンションを売却するまでの期間や、早く高く売るコツなどについて、お話したいと思います。

マンションを売却するまでの期間は、私の経験上では3ヶ月くらいが平均です。

と言っても、私の経験上だけでは信ぴょう性に欠けるので、三井住友トラスト不動産の統計データを参考にします。

統計データでは、首都圏、近畿圏、中部圏の、売り出しから成約までの期間の平均がまとめられています。

2005年から2014年までの10年間の統計データです。

参考：中古マンションの売出・取引価格の乖離率と売却期間の推移（2005年～2014年）2015年3月

これを見ると、平均3ヶ月前後で成約できていることが分かります。

ただ、注意しなければならないのが、この統計データは「売り出してから成約するまで」の期間です。
売り出し前と、成約後の期間が含まれていません。

その通り、色々とやるべきことがあります。

マンションを売却するときの流れは、大きく分けると以下の5つがあります。

1. 査定
2. 媒介契約
3. 売り出し開始
4. 売買契約
5. 決済・引き渡し

では、売り出し開始までと、成約後（売買契約締結後）、どのくらいの期間がかかるのか見ていきましょう。

査定から媒介契約を経て、売り出し開始するまでは、2～3週間程度はかかります。

1社の不動産業者のみに査定を依頼すれば、そんなに時間はかかりませんが、必ず複数の業者に査定を依頼した方がいいので、2～3週間程度はみておきましょう。

時間は少々かかってしまいますが、査定価格や不動産業者・営業マンを比較することで、後々早期売却への近道になります。

査定価格の根拠がはっきりとした、信頼のおける不動産業者・営業マンが見つかれば、媒介契約を締結します。

売買契約から決済・引き渡しまでの期間は、買主の支払い方法によって変わります。

支払方法は主に、「住宅ローン」と「現金」があります。

では、まずは住宅ローンからみていきましょう。

現金の場合は、住宅ローンの手続きがないため、話が早いです。

売主や買主、不動産業者、司法書士の都合が合えば、決済・引き渡しを行えます。

もっとも早いケースでは、売買契約と決済・引き渡しを、同じ日に同時に行うこともあります。

そもそも、不動産業者が査定をする際は、「3ヶ月以内に売れるであろう価格」を割り出してくれることが多いです。

特に、大手不動産会社はその傾向が強いです。

なかには、売却の依頼を受けたいがために、わざと売却価格を高く査定する業者もいます。

売主としては「高く売ってくれるの？」と思いがちですが、相場よりも高ければ、売却までに時間がかかる傾向にあります。

結果的には、売れないがために値下げしていき、「時間がかかった！」ということになりかねません。

なので、査定を依頼する際は、必ず複数の業者に依頼し、査定価格を比較して見極めることが大切です。

そうすることによって、早期売却へとつながります。

新学期が始まる前の1～3月が売れやすいとのうわさがありますが、私の経験上、そんなに関係ありません。

中古マンションを買いたいと思われている方は、年間通して中古マンションを探しています。

確かに、賃貸であれば1～3月に借りる方が多いです。
しかし、売買の場合は「新学期に合わせて必ず購入する！」と思われている方は少ないです。

もちろん、「新学期にまでには買いたい！」と希望される方はいらっしゃいますが、あくまでも希望です。

それよりも、売却価格や立地、間取りなど、他の条件を重視されてます。
高額な買い物ですからね。

売却するにあたって、時期はそこまで気にされなくて大丈夫です。

繰り返しになりますが、査定を依頼する際は、必ず複数の業者に依頼するようにしましょう。

無料一括サービスを利用すれば簡単にできます。

不動産一括査定サービスはいくつかありますが、東証一部上場企業のNTTデータが運営している「HOME4U（ホーム・フォー・ユー）」がおススメです。

なぜなら、主に下記の4つのメリットがあるからです。

1. 東証一部上場のNTTデータが運営しているので安心。
2. 厳選された不動産会社900社のなかから、最大6社に一括査定。
3. 2001年からの運営実績のなかで、悪徳不動産会社は排除されている。
4. 査定結果の連絡方法は「メール」「電話」から選択できる。

もちろん費用は無料なので、利用しない手はありません。

⇒「HOME4U」の公式サイトを見る

4-2.信頼のおける不動産業者や営業マンを選ぶ。

信頼のおける不動産業者や営業マンを選ぶことも大事です。

不動産業者には、売買が得意な業者、賃貸が得意な業者、賃貸管理が得意な業者など様々です。

売却を依頼する際は、売買が得意な業者に依頼しましょう。

4-3.適正な価格で売り出す。

マンションを売却するなら、少しでも高く売却したいですよね。
ただ、相場よりも高すぎると、売却するまでに時間がかかります。

価格交渉が入ることを前提に、相場より少し高い価格設定をして売り出します。

4-4.室内をできるだけ綺麗にしておく。

中古マンションの売買は、室内をリフォームなどせずに、現状のまま売却することが一般的です。

ただ、室内が汚れている状態では、イメージが悪くなりますので、掃除などをして、できるだけ綺麗にしておきましょう。

もし状態が悪すぎる場合は、リフォームするのもひとつの手です。

参考までに、3LDK（65㎡）の主なリフォーム費用の相場を記載しておきます。

• ハウスクリーニング：6～8万円
• 全面クロス張り替え：30～40万円
• 畳の表替え（6畳）：3～4万円

4-5.照明を取り付けておく。

室内は、暗いよりも明るい方が、イメージが良くなります。

明るい状態で購入希望者に見学していただくことも、早期売却へとつながります。

5.早急に売却するなら、買取りという手もある

現金が必要などの理由で、早急にマンションを売却したい場合は、不動産業者に買取りしてもらう方法もあります。

不動産業者が買い取りますので、最も早く売却することができます。
早ければ、1ヶ月以内に現金を受け取ることができるでしょう。

ただ、不動産業者は、再販して利益を得ることも目的に買い取りますので、買取り価格は、相場の6～7割り程度になることが多いです。

それなら、相場の8～9割の価格で市場に売り出した方が、不確実ではありますが、高く売却できる可能性があります。

※買取については、下記のページを参照ください。

https://mansion-kyokasho.com/archives/2784

中古マンションを売却するまでの期間についてお話させていただきましたが、如何だったでしょうか？

内容をまとめますと、

• 査定から売り出し開始まで、2～3週間
• 売り出し開始から売買契約まで、平均3ヶ月前後
• 売買契約から決済・引き渡しまで、～2ヶ月

合計すると、4～6ヶ月程度になります。