いま住んでいるマンションを、住みながら売りたいと思っているわ。
その理由としては、一戸建てに住み替えたいからなの。
居住中だと売れにくそうな気がするけど、実際どうなのかしら?
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!
こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
居住中だと、家具や荷物などもありますから、売れにくそうな気がしますよね。
よく「住みながら売るのと空き家にするのは、どっちのいいの?」との質問を受けますが、これは一概には言えません。
どちらともメリット・デメリットがありますし、売主や物件の状況によっても変わるからです。
住みながら売るためには、売れやすくするための準備や対応をすることが大切です。
そこで、今回は、マンションを住みながら売る3つのコツについて、お話させていただきます。
1.住みながら売ることに悲観的にならないこと。
住みながら売ることは、空き家にして売ることよりもデメリットが多いように思えますが、一概にそうとは言い切れません。
なぜなら、その物件や売主の状況によって変わってくるからです。
住みながら売る場合でも、下記のメリットがあります。
- 購入希望者は、売主に直接会うことができる。
- 購入希望者は、売主から話を聞くことができる。
- 生活のイメージがしやすくなる。
- 空き家よりも綺麗に見えることがある。
- 空き家よりも室内が傷まない。
このなかで購入希望者にとって一番のメリットになるのが、売主に直接会って、話を聞くことができることです。
購入希望者は、数千万円ものお金を出して買うわけですから、「どのような売主が住んでいて、なぜ売り出すのか」などなどを知りたいところです。
空き家の場合は売主の顔を見ることができませんが、居住中の場合ではそれが可能です。
また、売主と買主の相性が合って契約に至るケースなどもありますので、メリットを最大限に生かして売り出すことが大切です。
※その他の居住中のメリット・デメリットについての詳細は、下記のページを参照ください。
2.引き渡し時期が遅すぎないこと。
住みながら売る場合は、買主と売買契約を交わした後に、新居へ引っ越しをすることになり、そして、期日までにマンションを引き渡すことになります。
この引き渡し時期を遅く予定していると、購入希望者が嫌がって売れにくくなりますので、要注意です。
基本的に居住中の不動産の売買は、下記の手順にて進めていきます。
- 住みながら売却活動をする。
- 買主と売買契約を交わす。
- 新居へ引っ越す。
- マンションを買主に引き渡す。
もし、期日までにマンションを引き渡すことができない場合は、契約違反となり、違約金や損害賠償の対象になります。
違約金は売買価格の20%で定めることが一般的ですから、売却価格が2,000万円の場合は、違約金は400万円もの大金になります。
これを避けるためにも、売主としては引き渡し時期を余裕をもって設定したいことろです。
しかし、あまりにも遅すぎると買主から嫌われますので、注意しましょう。
引き渡し時期は、一般的に売買契約から3~4ヵ月以内を期限とすることが多く、遅くても6ヵ月以内です。
期日までに引っ越しできるように、あらかじめ準備をしておくことが大切です。
新居を買う予定でも、仮住まいとして賃貸住宅に住む可能性があることも想定しておきましょう。
3.内覧で好印象をもたれるために気を付けること。
内覧で好印象を持たれるために、事前に準備をしておきましょう。
購入希望者が物件を探す流れとしては、まずは物件資料を見て、価格や間取り、立地などの条件がクリアして、内覧を希望されます。
そして、内覧で好印象であれば、購入してくれます。
条件は合うけど、内覧での印象が悪かったために、購入に至らないケースは多いものです。
内覧では、掃除や片付けをして部屋を綺麗に見せることはもちろんですが、売主自身が気を付ける点もいくつかあります。
※内覧で好印象を持たれる方法については、下記のページを参照ください。
https://mansion-kyokasho.com/archives/3386
まとめ
今回は、マンションを住みながら売るコツについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
最後に話をまとめますと、住みながら売るためには、大きく分けて下記の3つが大切になります。
- 住みながら売ることに悲観的にならないこと。
- 引き渡し時期が遅すぎないこと。
- 内覧で好印象をもたれるために気を付けること。
色々教えてくれてありがとう!
また分からないことがあれば、教えてね。