
マンションを売却するときは、居住中と空き家では、どちらが売れやすいのかしら?
住みながら売りに出したいけど、お客さんが気を使って内覧に来なかったらどうしよう・・・。
それなら早く引っ越して、空き家にした方がいいのかな?
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!

こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
「居住中だと売れにくいのでは?」と思ってしまいますよね?
結論からになりますが、居住中でも空き家でも、どちらでも売れます。
どちらが売れやすいかについては、どちらともメリット・デメリットがありますので、一概には言いきれません。
よく、居住中だと売れにくいと思われていますが、そんなことありません。
なので、引っ越し費用をかけて無理に空き家にする必要はないです。
ただ、不動産業者は「空き家の方が売れやすい」と言う方が多いと思います。
なぜなら、その方が営業活動しやすいからです。
そこで、今回は、居住中の5つのメリットと、4つのデメリットをお話させていただきます。
空き家の場合は、その逆と思っていただければいいかと思います。
1.居住中の5つのメリット
1-1.売主に会うことができる。

中古マンションを探されている方は、高額な買い物をするわけですから、かなり慎重になっています。
売主がどのような人なのか、できれば知りたいところです。
居住中であれば、売主と直接会うことで、安心感がでてきます。
なので、お客様だと思って、好印象になるように接するようにしましょう。
気が合う人間どうしであれば、それがプラスの材料となることもあります。
1-2.売主に話を聞ける。
購入希望者は、売主と会うことによって、不動産業者が知らない情報を聞くことができます。
例えば、マンションにどんな人が住んでいるのか、マンションでの過去のトラブル、マンションの歴史などは、不動産業者が即答できるものではありません。
売却するマンションについて一番詳しいのは、不動産業者ではありません。
やはり、長年所有していた売主が、一番詳しいはずです。
これらの話を聞くことは、買主にとって貴重な情報になります。
ただ、あまりにもメリットばかりを話すのはやめておきましょう。
購入希望者は「売り込まれる」ことを嫌うからです。
1-3.生活のイメージがしやすくなる。
居住中だと、テーブルや椅子、ソファーなどの家具が置かれている状態です。
この状態が、購入後の生活のイメージをしやすくさせてくれます。
よく、新築のモデルハウスにはサンプル家具が置かれていますが、これも生活のイメージをしやすくるためです。
居住中だと、これと同じような効果が得られるわけですね。
ただ、綺麗にかたずけをして、シンプルな状態にしておきましょう。
生活感がありすぎると、逆に印象が悪くなります。
また、購入希望者が見学する際は、部屋を明るくしておくことも大切です。
カーテンはすべて開けて、照明もすべて付けておくと、印象が良くなります。
また、癒し系の音楽を流しておくのも、プラスになるでしょう。
1-4.空き家よりも綺麗に見えることがある。
引越しのときに「家具を移動させたら、クロスが意外と汚れていた」という経験はありませんか?
例えば、冷蔵庫を移動させると、クロスが黒く汚れていることは、よくある話です。
実際、空き家にしてみると感じることですが、意外とクロスやフローリングが汚れていたり、日焼けにより変色していたり、傷が目立ったりすることがあります。
「空き家にするよりも、居住中の方が綺麗に見える」ということは、よくある話です。
1-5.空き家と比べて、居住中だと室内が傷まない。
空き家の場合は、居住中と比べて、室内が傷むスピードが速いです。
窓を閉め切ったままなので、空気が通らず、高温多湿により、カビやサビなどがしてきます。
また、排水溝の匂いなどが充満して、しみついたりもします。
久しぶりに室内に入ると、空き家独特のに臭いがすることが多いです。
空き家の状態で売却活動をして、万が一売れな買った場合は、その分、室内がどんどん傷んでいきます。
居住中の場合は、その心配がありませんので、メリットだと言えるでしょう。

居住中は売れにくいと思っていたけど、そんなこともないんだね。
色々なメリットもあるようだし・・。
逆に、デメリットは何があるのかしら?
2.居住中の4つのデメリット

2-1.売主と買主、営業マンの都合が合わなければ、内覧できない。
空き家の場合は、不動産会社が鍵を預かることが一般的です。
なので、不動産会社と購入希望者の都合が合えば、内覧することができます。
しかし、居住中の場合は、鍵を預かるわけにはいきません。
なので、売主と不動産会社、購入希望者の都合が合わなければ、内覧することはできません。
内覧は1件でも多い方が売れやすくなりますので、もし、都合が合わなければ、その分、チャンスを逃すことになります。
できるだけ、都合を合わせるようにしましょう。
2-2.購入希望者が隅々まで見ることが出来ない。
売主が居住中だと、購入希望者が気を使って、隅々まで見にくいというデメリットがあります。
クローゼットや押し入れ、キッチンの収納などは、勝手に開けて見にくいものです。
また、家具が邪魔で、コンセントの位置が見れないこともあります。
購入希望者としては、見れるところは全部見たいと思っているでしょうから、売主にとって見られたくない部分でも、協力して見せてあげましょう。
2-3.家具などがあると、室内が狭く見える。
家具が置いてあると、生活のイメージがしやすくなるので、メリットになります。
しかし、逆に室内が狭く見えてしまうという、デメリットにもなります。
不要な家具は、かたずけたり処分するなどして、できるだけ部屋を広く見せましょう。
2-4.不動産会社が売却活動をしにくい。
不動産業者の売却活動は、色々な方法があります。
インターネットへの掲載や新聞広告、オープンハウス、近隣へのチラシ配りなどを行います。
すべて行ってもらうことが早期売却へとつながりますが、居住中の場合は範囲が限られることが多いです。
例えば、居住中でオープンハウスや近隣へのチラシ配りなどは、NGとする売主が多いです。
売却することを、近所の人に知られたくないとの思いがあってのことです。
実際、私の実家を売却した時も、そのようにしました。
現在では、インターネットによる反響が多くなってきました。
しかし、オープンハウスや近隣へのチラシ配りによって、購入申し込みがあることも多いです。
早期売却の為、できる範囲で、なるべく営業活動をしてもらいましょう。

デメリットは、売主次第で、ある程度はどうにかできそうね。
売主も、お客様と接するような姿勢が、大事そうね。
まとめ

居住中の5つのメリットと、4つのデメリットをお話させていただきましたが、如何だったでしょうか?
最後にもう一度、話をまとめさせていただきます。
居住中の5つのメリット
- 売主に合うことができる。
- 売主に話を聞ける。
- 生活のイメージがしやすくなる。
- 空き家よりも綺麗に見えることがある。
- 空き家と比べて、居住中だと室内が傷まない。
居住中の4つのデメリット
- 売主と買主、営業マンの都合が合わなければ、内覧できない。
- 購入希望者が隅々まで見ることが出来ない。
- 家具などがあると、室内が狭く見える。
- 不動産会社が売却活動をしにくい。

色々教えてくれてありがとう!佐藤さん!
また分からないことがれば、教えてね。