
マンションを高く売るために、不動産一括査定サービスの「マイスミEX」を利用しようか検討中なの。
公式サイトを見ると、査定価格に「1,000万円以上も差がつくことも!?」って書いてあるけど、本当なのかしら?
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!

こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
たしかに、マイスミEXの公式サイトを見ると「1,000万円以上も差がつくことも!?」と書いてあるので、本当なのか気になるところですよね。
実際のところ、物件にもよりますが、複数の不動産会社に査定を依頼すれば、査定価格に1,000万円の差がつくことはあります。
1,000万円は少しオーバーかもしれませんが、数百万円の差がつくことは多いです。
ただ、査定価格はあくまでも提案価格であって、売れる価格ではないことにご注意ください。
大切なことは、何故その査定価格になったのか、その根拠を聞くことです。
さて、マイスミEXは、不動産を高く売るために役立つ仕組みになっています。
利用することで下記のメリットが得られます。
- 売却に強い不動産会社を探す手間が省ける。
- 簡単に複数の不動産会社に一括査定ができる。
- 査定額を比較できる。
- 不動産会社・営業マンを比較できる。
- 不動産会社が競い合うため、より良いサービスを受けることができる。
これらのメリットにより、不動産を高く売却できる可能性が上がります。
ただ、その反面、デメリットもありますので、きちんと理解したうえで利用するべきかどうかを、判断すると良いでしょう。
そこで、今回は、大きく分けて下記の4つのお話をさせていただきます。
- 査定価格に差がつく理由
- マイスミEXの2つの強み
- マイスミEXの1つの弱み
- マイスミEXを利用する上での補足
この話が終わるころには、マイスミEXの強みや弱み・他社との違いなどを理解し、自分に適しているかどうかを判断することができると思います。
それではまいります!
1.査定価格に差がつく理由

冒頭でもお話ししましたが、複数の不動産会社に査定を依頼すれば、不動産会社によって査定価格に数百万円の差がつくことは多いです。
なぜ、査定価格に差がつくのかと言うと、単刀直入に言えば、不動産会社、もしくは営業マンの「主観」が入るからです。
不動産の査定方法は、主に下記の3つがあります。
- 原価法
- 収益還元法
- 取引事例比較法
この中で、居住用の不動産の場合は、取引事例比較法が使われることが一般的で、ほとんどの不動産会社がこの方法にて査定を行っています。
取引事例比較法とは、過去の取引事例を参考にして、査定価格を割り出す方法です。
不動産会社が閲覧することのできる「レインズ(REINS)」に登録されている取引事例の中から数件ピックアップし、比較しながら査定価格を決めていく不動産会社が多いです。
レインズとは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータ・ネットワーク・システムで、会員である不動産会社が閲覧することができます。
しかし、それぞれ不動産会社や営業マンは、経験も違いますし、販売戦略も違います。
最終的には「このくらいの価格だったら、3ヵ月以内に売れるだろう。」といった感じの感覚的な主観が入って、査定価格に差がつくことが多いです。
不動産会社のなかには、自社に依頼してほしいがために、査定額をわざと高くする業者や、早く売却して仲介手数料を受け取るために、査定額をわざと低くする業者がいますので、注意して下さい。
以上をふまえて、複数の不動産会社に査定を依頼し、査定価格を比較することが大切なのです。
では、次にマイスミEXの強みを見ていきましょう。
2.マイスミEXの2つの強み

マイスミEXの強みは、下記の2つがあります。
- 大手企業の運営だから安心
- 個人情報保護に強い
では、順番に詳しく見ていきましょう。
2-1.大手企業の運営だから安心
マイスミEXは、東証マザーズ上場のIT系企業「株式会社じげん」が運営する、不動産一括査定サービスです。
2015年12月にオープンしたばかりなので、まだまだ運営歴は浅い方ではありますが、株式会社じげんはマイスミEX以外にも、多くの不動産関連サイトを運営している実績があります。↓
サービス名 | 説明 |
---|---|
賃貸スモッカ | 賃貸住宅の検索サイト |
プレミアムスモッカーex | 高級賃貸マンションに特化した検索サイト |
住宅購入EX | 大手不動産ポータルの情報をまとめて検索、資料請求できるサイト |
エリアビジネスマーケティングプロジェクト | 売買仲介の不動産会社様に、反響報酬型で見込み客をお届けするサイト |
smaRE(スマーレ) | 不動産売買に特化したマーケティング支援ツール |
ミノリノ(menoreno) | リノベーションに特化した中古マンション売買ポータルサイト |
また、不動産以外にも「一括で検索・応募・問い合わせができるサイト」として、転職EX・派遣EX・アルバイトEX・看護師求人EX・薬剤師求人EX・引っ越し見積もりEX・プロバイダーEXなども運営している実績があります。
不動産一括査定サービスに関しては運営歴が浅いですが、これまでに多くの「不動産関連サイト」や「一括で検索・応募・問い合わせサイト」を運営してきたことから、そもそもが不動産一括査定サービスは得意分野だと言えます。
2-1-1.水嶋ヒロがCLOに就任しているユニークな会社
株式会社じげんには、2016年5月26日に、株式会社じげんのCLO(Chief Lifestyle Officer)に俳優の水嶋ヒロが就任しています。
水嶋ヒロは、株式会社じげんが提案する「ライフスタイル」の充実を推進する責務を担っているようです。
クリエイティビティやセンスの良さといった、通常の組織の中には存在しない「異能」を発揮して欲しいと、期待されています。
参考までに、株式会社じげんの会社概要は、以下の通りです。
会社概要 | |
---|---|
社名 | 株式会社じげん |
所在地 | 【本社オフィス】東京都港区虎ノ門3-4-8 |
設立年月日 | 2006年6月1日 |
株式公開 | 東証マザーズ上場(証券コード:3679) |
資本金 | 2,525,033千円(2017年6月30日現在) |
事業内容 | ライフメディアプラットフォーム事業 |
マイスミEXは、まだ運営歴の浅い不動産一括査定サービスですが、これまでに様々なインターネットサービスを展開し、東証マザーズ上場するまでに成長した大手企業が運営しています。
このことから、ひとまずは安心できる不動産一括査定サービスだということが分かります。
では、次の強みを見ていきましょう。
2-2.個人情報保護に強い
マイスミEXは、個人情報の保護に強い企業として、日本情報経済社会推進協会「JIPDEC(ジプデック)」に認定され、プライバシーマークを取得しています。
プライバシーマークとは、すべての個人情報を適切に管理する体制を整備していると、認められた事業者にのみ使用が認められる標章です。
マイスミEXでは、入力フォームにて個人情報を入力する必要があります。
インターネットでの個人情報の入力は、少なからずとも個人情報ろうえいの不安があるかと思いますが、しかし、プライバシーマーク取得企業ですから、その点は比較的安心できます。
電話番号や物件所在地などの入力情報は、査定依頼先の不動産会社以外には共有されません。
この点は、マイスミEXの強みにはなりますが、ただ、厳しい言い方をすれば、ユーザーにとっては当たり前な話ではありますね。^_^
では、今後はマイスミEXの弱みについて、見ていきましょう。
3.マイスミEXの1つの弱み

マイスミEXは、不動産を高く売るために便利な仕組みではありますが、弱みとして不動産会社の参加数が少ない点が上げられます。
公式サイトの最下部から「登録会社一覧」を見ることができますが、現時点では35社しか掲載されていません。
不動産一括査定サービスの仕組みは、入力フォームにて不動産情報などを入力すると、登録不動産会社のなかから、あなたの地域対応の不動産会社が自動的に抽出されます。
そして、その中から不動産会社を選んで、一括査定をすることができるようになっています。
登録不動産会社が少なければ、あなたの地域に対応している不動産会社が数社しか表示されなかったり、全く表示されないこともあります。
不動産一括査定サービスで利用するうえで最も重要なことは、あなたの地域に対応している優良な不動産会社が何社あるかです。
複数の不動産会社に一括査定ができなければ、不動産一括査定サービスの意味がありません。
この点に関しては、今後、不動産会社の参加数が増えることを期待したいところです。
もし、あなたの地域対応の不動産会社が少ない場合は、NTTデータ・グループ運営の「HOME4U」や東証一部上場の㈱LIFULL運営の「
LIFULL HOME’S」といったサービスの方が向いているかもしれません。
4.マイスミEXを利用する上での補足

ここでは、マイスミEXを利用する上での、下記の4つの補足を、お話しさせていただきます。
- 訪問査定と机上査定どっちを選ぶべき?
- 連絡方法に希望がある場合は、コメント欄に記入する。
- 不動産会社から直接連絡がある。
- 完全無料の理由
4-1.訪問査定と机上査定どっちを選ぶべき?
入力フォームでは、希望の査定方法として、訪問査定か机上査定かを選ぶことができます。↓

どちらを選んだらいいのか悩まれるかもしれませんが、急ぎの売却でなければ、まずは机上査定を選ぶことをおススメしています。
そして、下記の順序で進めていくと、より比較をすることができます。
- まずは机上査定で、多くの不動産会社に査定依頼
- 査定結果を見て、そのなかから3社に絞り込み、次は訪問査定を依頼
机上査定と訪問査定の大きな違いは、不動産営業マンが物件を「見るか見ないか」です。
机上査定は物件を「見ない」のに対して、訪問査定は物件を「見る」です。
もちろん、より正確な査定額がでるのは、訪問査定です。
売却をする場合は、訪問査定を避けては通れませんが、最初から多くの不動産会社に訪問査定を依頼すると、その対応が大変になります。
したがって、まずは机上査定で多くの不動産会社に査定依頼をし、査定結果を見て、そのなかから3社に絞り込み、次は訪問査定を依頼すると、効率が良く進めていけます。
4-2.連絡方法に希望がある場合は、コメント欄に記入する。
一括査定を依頼した後は、不動産会社から連絡がありますが、連絡方法について「電話」や「メール」など希望がある場合は、コメント欄に記入しておきましょう。↓

良心的な不動産会社であれば、対応してくれるはずです。
4-3.不動産会社から直接連絡がある。
一括査定を依頼した後は、不動産会社から直接あなたに連絡があります。
一般的には、机上査定の場合は当日~3日程度で、訪問査定の場合は1週間程度で査定価格が割り出されます。
そして、気に入った不動産会社が見つかれば、媒介契約へと移ります。
4-4.完全無料の理由
マイスミEXは、無料のサービスです。
マイスミEXに限らずの話ですが、基本的に不動産一括査定サービスは無料です。
なぜなら、不動産会社から紹介料を受け取っているからです。
また、一括査定を依頼したからと言って、必ずしも売却する必要はありません。
優良な不動産会社が見つからなければ、紳士的に断ればいいだけの話です。
以上が、マイスミEXを利用する上での補足になります。
まとめ

今回は、マイスミEXについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
最後に再度、重要なことをまとめますと、マイスミEXの強みは下記の2つになります。
- 大手企業の運営だから安心。
- 個人情報の保護に強い。
ただ、下記の1つの弱みがあります。
- 現時点では、不動産会社の参加数が少ない。
不動産一括査定サービスは、不動産を高く売るために便利な仕組みになっています。
そして、利用する上で最も重要なことは、あなたの地域に対応している優良な不動産会社が、何社対応しているかです。
マイスミEXにて、あなたの地域対応の不動産会社が3社以上あれば、役立つでしょう。
もし、あなたの地域に対応していなければ、NTTデータ・グループ運営の「HOME4U」や東証一部上場の㈱LIFULL運営の「
LIFULL HOME’S」といったサービスの方が向いているかもしれません。

色々教えてくれてありがとう!
また分からないことがあれば、教えてね。