マンションを売却するために、不動産一括査定サービスの「SUUMO(スーモ)」を利用しようと思っているの。
公式サイトを見ると、とても便利そうなサービスに思えるんだけど、実際のところ、口コミ・評判はどうなのかしら?
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!
こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
たしかに、SUUMO(スーモ)の公式サイトを見ると、良いことがたくさん書いてあるので、とても便利そうなサービスに思えますよね。
実際のところ、SUUMO(スーモ)は不動産を高く売るために役立つ便利なサービスです。
そもそも、SUUMO(スーモ)に限らずの話ですが、不動産一括査定サービスの仕組み自体が、不動産を高く売るために役立ちます。
利用することで下記のメリットが得られます。
- 売却に強い不動産会社を探す手間が省ける。
- 簡単に複数の不動産会社に一括査定ができる。
- 査定額を比較できる。
- 不動産会社・営業マンを比較できる。
- 不動産会社が競い合うため、より良いサービスを受けることができる。
これらのメリットにより、不動産を高く売却できる可能性が上がります。
また、最近では不動産一括査定サービスがかなり多くなり、私が知っているだけでも30社以上はありますが、そのなかでもSUUMO(スーモ)はトップクラスの優良なサービスです。
なぜなら、下記の4つの特徴があるからです。
- 不動産会社の登録数が業界トップクラス。
- 不動産会社の販売実績や購入希望情報が分かる。
- 不動産会社を絞り込んで検索できる。
- 大手リクルートの運営だから安心。
正直な話、不動産一括査定サービスの仕組みはどこも同じですが、SUUMO(スーモ)には上記の特徴がありますから、比較的優良だと言えます。
ただ、その反面、デメリットもありますので、きちんと理解したうえで利用するべきかどうかを、判断すると良いでしょう。
そこで、今回は、
- そもそもSUUMOとは?
- SUUMOの4つの強み
- SUUMOの唯一の弱み
- SUUMOを利用する際の注意点
- SUUMOの実際の口コミ・評判
などについて、もっと詳しくお話させていただきます。
この話が終わるころには、SUUMO(スーモ)の強みや弱み・他社との違いなどを理解し、自分に適しているかどうかを判断することができると思います。
それではまいります!
1.そもそもSUUMO(スーモ)とは?
SUUMO(スーモ)とは、東証1部上場企業の㈱リクルートホールディングスの子会社である「㈱リクルート住まいカンパニー」が運営する、不動産ポータルサイトです。
テレビCMでもお馴染みであり「賃貸物件や売買物件を検索できるサイト」といったイメージが強いと思いますが、不動産一括査定サービスも展開しています。
参考までに、㈱リクルート住まいカンパニーの会社概要は、以下の通りです。
会社概要 | |
---|---|
社名 | 株式会社リクルート住まいカンパニー |
設立 | 2012年10月1日 |
本社所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目八番一号 日東紡ビルディング |
従業員数 | 1,681名(男性652名、女性1,029名) ※2017年4月1日現在 |
資本金 | 1億5千万円(2012年10月1日より) |
主な事業内容 | 住宅領域に関わる商品、サービスの提供 |
会社設立は2012年ですが、1976年の「住宅情報」の創刊から始まった事業であり、約40年にわたり住宅に関するサービスを提供してきた実績があります。
これらのことから、大手企業で長い運営歴もありますから、ひとまずは安心できる不動産一括査定サービスだということが分かります。
では、次にSUUMO(スーモ)の強みを見ていきましょう。
2.SUUMO(スーモ)の4つの強み
冒頭でもお話ししましたが、SUUMO(スーモ)には、下記の4つの強みがあります。
- 不動産会社の登録数が業界トップクラス。
- 不動産会社の販売実績や購入希望情報が分かる。
- 不動産会社を絞り込んで検索できる。
- 大手リクルートの運営だから安心。
では、順番に詳しく見ていきましょう。
2-1.不動産会社の登録数が業界トップクラス。
SUUMO(スーモ)は、不動産会社の登録数が業界トップクラスです。
まずは参考までに、下記の表は、取引実績が多い大手不動産会社27社を、上位順に並べたものです(出所:不動産流通推進センター「2017 不動産業統計集」)。
そして、主要な不動産一括査定サービスを5社ピックアップし、不動産会社の登録状況を調べました。↓
※一部の地域しか対応していない不動産会社にも●印を付けています。
不動産会社名 | SUUMO | HOME4U | イエイ | イエウール | HOME’S |
---|---|---|---|---|---|
三井不動産リアルティネットワーク | ● | ||||
住友不動産販売 | |||||
東急リバブル | ● | ||||
野村不動産グループ | ● | ● | |||
三菱UFJ不動産販売 | ● | ● | ● | ||
三井住友トラスト不動産 | ● | ● | ● | ● | |
みずほ不動産販売 | ● | ● | ● | ● | |
大京グループ | ● | ● | ● | ● | ● |
三菱地所リアルエステートサービス | ● | ||||
大成有楽不動産販売グループ | ● | ● | ● | ● | ● |
オープンハウス | ● | ● | |||
住友林業ホームサービス | ● | ● | ● | ● | |
スターツグループ | ● | ● | ● | ● | |
近鉄不動産 | ● | ● | ● | ||
THE住宅流通グループ | ● | ● | |||
日本住宅流通 | ● | ● | ● | ||
日本土地建物販売 | |||||
東京建物不動産販売 | ● | ● | ● | ||
長谷工リアルエステート | ● | ● | |||
ポラスグループ・中央住宅 | ● | ||||
小田急不動産 | ● | ||||
ナイス | ● | ● | ● | ● | |
朝日住宅 | ● | ||||
京王不動産 | ● | ● | ● | ● | |
相鉄不動産販売 | ● | ● | |||
京急不動産 | ● | ● | |||
センチュリー21 | ● | ● | ● | ● | ● |
合計 | 24社 | 15社 | 12社 | 12社 | 7社 |
取引実績が多い大手不動産会社27社のうち、24社が登録されており、他社と比較しても圧倒的に多いことが分かります。
また、上記以外にも、大手や中小規模の不動産会社も全国にわたって数多く登録されています。
これにより、下記の2つのメリットが得られます。
- 不動産会社選定の選択肢が広がる。
- 都心部はもちろん、地方にも強い。
では、もう少し詳しく説明していきます。
2-1-1.不動産会社選定の選択肢が広がる。
SUUMO(スーモ)では、公式サイトにて「郵便番号」もしくは「住所」を入力すれば、登録されている不動産会社のなかから、あなたの地域に対応している不動産会社が自動的に抽出されます。
そして、抽出された不動産会社のなかから、査定を依頼したい不動産会社を選択し、一括査定を依頼できる仕組みになっています。
SUUMO(スーモ)は不動産会社の登録数が多いため、他社の不動産一括査定と比較しても、圧倒的に多くの不動産会社が表示されます(地域にもよります)。
したがって、どの不動産会社を選んだらいいのか、選択肢が多くなります。
大切な資産である不動産を売却するわけですから、多くの不動産会社を比較検討して、絞り込みたいものですよね。
2-1-2.都心部はもちろん、地方にも強い。
中小規模の不動産会社も多く登録されていることから、都心部はもちろん、地方にも強い不動産一括査定サービスになっています。
他社の不動産一括査定サービスでは、「都心部には強いが、地方には弱い」といったケースが多く見られます。
表向きは「全国対応」になっていますが、フタを開けてみると、実は地方になると「その地域では対応していない」といったケースがあったりします。
不動産一括査定サービスで一番重要なことは、あなたの地域に対応している優良な不動産会社が多く参加しているかどうかです。
地方の不動産を売却する場合は、他社よりもSUUMO(スーモ)の方が向いているケースが多いです。
以上が、不動産会社の登録数が多いことによるメリットになります。
では、次の強みを見ていきましょう。↓
2-2.販売実績や購入希望情報が分かる。
SUUMO(スーモ)では、不動産会社の「販売実績」や「購入希望情報」が表示されています。
「販売実績」とは、そのエリアで不動産を売却した件数を意味しており、「購入希望情報」とは、そのエリアで不動産を探されている方の人数を意味します。
これらの数値があることで、不動産会社を選びやすくなっています。
注目すべきは「販売実績」の方です。
あなたの地域で販売実績のある不動産会社は、あなたの地域に精通しているはずですから、販売実績が多い不動産会社を中心に選ぶと良いです。
また、不動産会社の住所も表示されていますから、「販売実績が多い」かつ「あなたの物件に近い不動産会社」を選ぶとなお良いです。
販売実績は、他社の不動産一括査定サービスでは表示されていないケースが多いですから、画期的なことではあります。
「購入希望者情報」については、そこまで当てにしなくてもいいと思います。
なぜなら、一戸建希望の方もいればマンション希望の方もいるし、3LDK希望の方もいれば5LDK希望の方もいます。
希望条件は人それぞれであり、必ずしもあなたの物件を購入したいわけではないからです。
大事なのは、販売実績の方です。
では、次の強みを見ていきましょう。
2-3.不動産会社を絞り込んで検索できる。
「販売実績」の表示により、不動産会社を選びやすいことはお伝えした通りですが、SUUMO(スーモ)には、さらに8つの絞り込み機能があります。
- 買い取り制度あり
- インスペクション相談可
- 賃貸サポート可
- 税金・法務相談サービス
- 任意売却
- 店舗10店舗以上
- 開店10年以上
- 経験10年以上のベテラン営業担当者がいる
ここでは、専門用語が含まれている下記の4つについて、説明していきます。
- 買い取り制度あり
- インスペクション相談可
- 賃貸サポート可
- 任意売却
1.買い取り制度あり
買い取りとは、あなたの不動産を不動産会社が買い取ることをいいます。
不動産の売却は、不動産会社が仲介をして買主に売却することが一般的ですが、不動産会社が買い取りをすることもできます。
メリットとしては、仲介の場合は、買主を見つけるまでに数か月かかるケースがありますが、買い取りの場合は、不動産会社が直ぐに買い取ってくれるので、早期売却ができます。
しかし、デメリットとして、買い取り価格は相場の6~7割り程度になることが多いです。
なぜなら、不動産会社は「買い取った不動産を再販して利益を得ることを目的」に買い取るからです。
「損をしてもいいから、今すぐ現金が欲しい」、もしくは「買い手がつかないから、買い取って欲しい」といった場合には、買い取りという手段もあります。
2.インスペクション相談可
インスペクションとは、第三者の専門家が行なう、住まいの「健康診断」です。
住宅に精通したインスペクター(住宅検査士)・住宅診断士等が、第三者的かつ専門的な立場から、住宅の劣化状況、不具合の有無を見きわめます。
そして、それを買主に伝えることで、安心して中古住宅を購入できるという仕組みです。
ただ、日本の不動産業界では、まだまだインスペクションは一般的ではありません。
ほとんどの不動産が、インスペクション無しで売却されています。
3.賃貸サポート可
賃貸サポート可とは、その不動産会社が賃貸にも対応しているかどうかを意味します。
不動産会社によっては、売買専門のところや賃貸専門のところ、両方対応できるところなど、色々あります。
もし、売却か賃貸かを迷われている場合は、「賃貸サポート可」の不動産会社を選びましょう。
5.任意売却
任意売却とは、住宅ローンの返済ができない場合、金融機関は裁判所を通じて、不動産を強制的に競売にかけて売却し、その売却代金からローン残高を回収することができます。
しかし、競売は現金化までに時間がかかるうえ、市場価格よりも安くなるケースがあります。
そこで、不動産会社の仲介により債権者・債務者の調整を行い、債権者の合意を得る事で、不動産の売却価格がローン残高を下回っても売却できる、とても合理的な不動産取引のことです。
2-4.大手リクルートの運営だから安心。
不動産一括査定サービスは、ベンチャー企業が運営しているケースが多いなか、SUUMO(スーモ)は大手企業の運営ですから、ひとまずは安心できます。
以上のことから、安心、安全に利用できる不動産一括査定サービスです。
3.SUUMO(スーモ)の唯一のデメリット
SUUMO(スーモ)のデメリットは、公式サイトにて郵便番号もしくは住所を入力すると不動産会社が自動的に抽出されますが、同じ不動産会社でも店舗違いがたくさん表示されるところです。
これが結構、見にくいです。
今後、改善を期待したいところです。
4.SUUMO(スーモ)を利用する際の注意点
他社の不動産一括査定サービスでは、最大6社まで一括査定ができるところが多いなか、SUUMO(スーモ)は上限がありません。
あまりにも多くの不動産会社に査定を依頼してしまうと、その対応が大変になりますので、注意が必要です。
簡易査定の場合は6社程度、訪問査定の場合は3社程度を目安にすると良いと思います。
4-1.簡易査定と訪問査定どっちを選ぶべき?
不動産一括査定サービスの入力フォームでは、簡易査定や訪問査定かを選ぶようになっていますが、急ぎの売却でなければ、まずは簡易査定を選ぶことをおススメしています。
そして、下記の順序で進めていくと、より比較をすることができます。
- 簡易査定で、多くの不動産会社に査定依頼
- 査定結果を見て、そのなかから3社に絞り込み、次は訪問査定を依頼
簡易査定と訪問査定の大きな違いは、不動産営業マンが物件を「見るか見ないか」です。
簡易査定は物件を「見ない」のに対して、訪問査定は物件を「見る」です。
もちろん、より正確な査定額がでるのは、訪問査定です。
売却をする場合は、訪問査定を避けては通れませんが、最初から多くの不動産会社に訪問査定を依頼すると、その対応が大変になります。
したがって、まずは簡易査定で多くの不動産会社に査定依頼をし、査定結果を見て、そのなかから3社に絞り込み、次は訪問査定を依頼すると、効率が良く進めていけます。
では、次はSUUMO(スーモ)を利用した方の実際の評判・口コミを見ていきましょう。↓
5.SUUMO(スーモ)の実際の評判・口コミ
実際に、SUUMO(スーモ)を利用した方の口コミ・評判を調べてみました。
調べて分かったことですが、ネット上の口コミ・評判は、宅建士の目から見て、ほとんど真実味がありません。
情報元が不明なサイトの情報を、うのみにするのは、危険だと言えるでしょう。
そんななか、「クチコミランキング」というサイトは運営元がしっかりしていたので、口コミ・評判をご紹介させていただきます。
ただ、古い情報が含まれていたため、一部を抜粋して掲載しています。
まずは、悪い評判・口コミから見ていきましょう。
5-1.悪い評判・口コミ
便利なサービスだとは思いますが、査定を依頼する会社の評判がわからないのでどこを選んで良いかがわからない。
あとは同じ会社で別の営業所が出てきたりするのもちょっとわかりにくい。
不動産の売却はやはり慎重になるので、もう少しユーザーが判断できるような参考情報を増やして欲しい。(46才・男・不動産オーナー)
「どこを選んで良いかがわからない」との指摘がありますが、たしかに不動産会社が多いので、そのようになりがちですが、現在は「販売実績」が表示されていますので、それを参考にすると良いと思います。
「同じ会社で別の営業所が出てきたりするのもちょっとわかりにくい」については、まさにその通りで、今後の改善に期待したいところです。
5-2.良い評判・口コミ
マンションを買い換える際に利用しました。
少しでも高く売るためには時間と労力はかかりますが複数の不動産会社から査定をもらうことが大切です。
ちなみに私は最大で500万円も査定額に差がありました。(45才・男・会社員)
不動産を高く売るためには、複数の不動産会社に査定を依頼することが、かなり重要です。
不動産会社によって査定額が500万円も違うことはよくある話なので、時間と労力はかかりますが、必ず複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
まとめ
今回は、SUUMO(スーモ)の口コミ・評判についてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
最後に、再度、SUUMO(スーモ)の強みをまとめますと、下記の通りになります。
- 不動産会社の登録数が業界トップクラス。
- 不動産会社の販売実績や購入希望情報が分かる。
- 不動産会社を絞り込んで検索できる。
- 大手リクルートの運営だから安心。
正直、不動産一括査定サービスはどこも仕組み自体は同じですが、SUUMO(スーモ)は上記の強みがあるため、業界トップクラスの不動産一括査定サービスだと言えます。
しかし、不動産一括査定サービスを利用する上で最も重要なことは、あなたの地域に対応している優良な不動産会社が何社対応しているかです。
SUUMO(スーモ)の公式サイトにて郵便番号や住所を入力し、不動産会社の対応状況を確認してみてください。
3社以上表示されれば、利用する価値が大いにあります。
色々教えてくれてありがとう!
また分からないことがあれば、教えてね。