マンションを売却するときに、印鑑証明書がいるって聞いたけど、何に使うのかしら?
印鑑証明書って大事なものだから、何に使うのか知っておきたいわ。
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!
こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
マンションを売却する際は、売主の印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)が1通必要です。
使用するのは以下の2回です。
- 売買契約(必要な場合がある)
- 決済・引き渡し(必ず必要)
では、順番に詳しく見ていきましょう。
1.売買契約のときに必要な理由
売買契約のときは、不動産業者によって「持ってきてください」と、言われる場合があります。
必ず必要なわけではなく、不動産業者によって変わってきます。
使用する目的は、買主に、売主であることを証明するためです。
売主が売買契約書に実印を押して、印鑑証明書を買主に見せ、確かに売主であることを確認していただきます。
誰かが売主に成りすまして、売買契約をする詐欺を防ぐために、このようなことを行います。
買主に親切な不動産業者は、売主の印鑑証明書の持参を求めるでしょう。
なお、買主に提出するのではなく、見せるだけなので、決済・引き渡しのときに、その印鑑証明書を使いまわすことができます。
※売買契約から3ヶ月以内に決済・引き渡しを行う場合に限ります。
売主であることを証明するために、印鑑証明書を使うんだね。
決済・引渡しのときに、印鑑証明書が必要な理由は何かしら?
2.決済・引き渡しのときに必要な理由
決済・引き渡しの日は、売買代金と引き換えに、法務局で所有権移転登記を行います。
法務局は、売主が売却することを同意しているかを確認するために、申請書に実印による押印と、印鑑証明書の提出を求めます。
誰かが売主に成りますまして、勝手にマンションを売却するのを防ぐためにも、このようなシステムになっています。
決済・引渡しのときも、売主であることを証明するために、印鑑証明書を使うんだね。
今、住んでいるマンションを売る場合、住民票を移動させる前に、印鑑証明書を1通とってたほうがいいって話を聞いたんだけど、それはなぜかしら?
住民票の移動の前に、印鑑証明書をとっておく理由
居住中のマンションを売却する場合は、マンションを引き渡す前に新居へ引っ越す必要があります。
その際、住民票を移動させる前に、必ず旧住所の印鑑証明書を1通とっておきましょう。
なぜなら、登記簿の住所・氏名と、印鑑証明書の住所・氏名が一致していないと、所有権移転登記ができないからです。
居住中であれば、おそらく、登記簿の住所は、売却するマンションの住所になっていると思います。
登記簿謄本の住所を確認してみたら、売却するマンションの住所になっていたわ。
ということは、住民票を移動させる前に、印鑑証明書をとっておいた方がいいってことね。
もし、すでに住民票を移動させた場合は、どうなるのかしら?
もし、すでに住民票を移動させた場合は、登記簿の住所を、印鑑証明書の住所に変更しなければなりません。
これを「住所変更登記」といいます。
事前に自分で行うこともできますが、司法書士に依頼することが一般的です。
費用は、1~2万円ほどかかります。
無駄な出品をしないでいいように、新居へ住民票を移動させる前に、印鑑証明書を1通とっておきましょう。
まとめ
今回、マンション売却時に印鑑証明書が必要な理由についてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
まとめとして、印鑑証明が必要なのは、下記の2回です。
- 売買契約(必要な場合がある9
- 決済・引き渡し(必ず必要)
売買契約のときは、売主であることを証明するために、使用します。
決済・引渡しのときは、法務局で所有権移転登記をする際に、使用します。
もし、居住中のマンションを売却する場合は、住民票を移動させる前に、印鑑証明書をとっておきましょう。
色々教えてくれてありがとう!
また分からないことがあれば、教えてね。