売り出し中のマンションで内覧があるんだけど、購入希望者に好印象を与えるには、どのようにしたらいいのかしら?
好印象になるように、掃除などの準備をしておきたいわ。
そうだ、佐藤さんに聞いてみよう!
こんにちは。マンション売却アドバイザーの佐藤です。
内覧をせずにマンションが売れることはありませんから、この機会に好印象を持っていただきたいですよね。
内覧を希望する購入希望者は、すでに物件資料を見ており、立地等々の条件が折り合っているからこそ、内覧を希望されます。
そのため、室内の状況を見て好印象であれば、購入に至る可能性が高まります。
好印象を与えるには、掃除はもちろんのこと、他にも、いくつかのポイントがありますので、一つ一つ押さえておきましょう。
できる範囲で構いませんが、やるべきことをやれば、少しでも高く売ることに近づくでしょう。
そこで、今回は、内覧で好印象を与えるコツやポイントについて、お話させていただきます。
1.日時は購入希望者の都合に合わせる。
空き家の場合は、不動産営業マンの都合次第で内覧できますが、居住中の場合は、売主の都合も合わせなければなりません。
基本的に内覧の日時は、購入希望者の仕事が休みの日(土・日)に行われることが多いですが、なるべく都合を合わせるようにしましょう。
都合が合わずに内覧が出来なければ、購入希望者のテンションが下がります。
最悪、内覧がキャンセルになることだってあります。
また、不動産営業マンも人間ですから、売主の都合で内覧がなかなか出来ない物件は、今後紹介しずらくなります。
したがって、お忙しいとは思いますが、なるべく都合を合わせるようにしましょう。
1-1.内覧で好印象を与える時間帯
内覧の時間帯は、基本的に日中の明るい時間帯が、好印象を与えやすいです。
もっと細かく言えば、バルコニーが東向きなら午前中、南向きならお昼前後、西向きなら夕方が、室内が明るくなり、印象が良くなります。
また、夜景が綺麗な場合は、明るい時間帯に1回、夜にもう1回、合計2回でもいいでしょう。
無理に合わせることはありませんが、営業マンに相談して、時間帯も意識しておきましょう。
土・日曜日は予定が多いけど、良い条件で売却するためにも、都合を合わせるようにするわ。
わたしのマンションは南向きだから、午前中が好ましいってことね。
不動産会社に、「なるべく午前中でお願いします」と話しておくわ。
2.掃除と整理整頓は必須。
内覧のときに、掃除と整理整頓が出来ていなければ、物件を大切に扱っていないと判断され、印象が悪くなります。
逆の立場で考えてみると、掃除や整理整頓の出来ていないマンションを、何千万円も支払って購入するでしょうか?
多くの人は、購入しないと思います。
また、部屋が汚れていることで、値引き交渉の対象となることもあります。
高く売るために、物件は商品であることを意識して、掃除と整理整頓を行っておきましょう。
掃除は、極端な汚れがなければ、自分でできる範囲で結構です。
コツやポイントについては、下記で紹介していきます。
2-1.玄関が第一印象を決める。
玄関は、物件の第一印象を決めるため、綺麗に掃除・かたづけ・消臭を行っておきましょう。
靴が散乱している状態では、それだけで印象が悪くなります。
必要なものだけ残して、他は下駄箱に収納しておきます。
下駄箱の中も見られますので、不要なものは処分して、整理整頓を行っておきます。
また、下駄箱は臭いがこもりやすいです。
必要に応じて、消臭スプレーなどを使用し、臭いを取り除いておきましょう。
できる範囲で構いませんが、玄関に花などを飾っていれば好印象をもたれやすいです。
来客用のスリッパは、営業マンが持参していることもありますが、念の為、準備しておきましょう。
2-2.リビングは広く見せる。
室内を広く見せることがポイントですが、特にリビングは、広く見せるように心がけましょう。
整理整頓を行い、必要であれば、家具の配置の変更なども検討してみるといいでしょう。
内覧のときは、リビングが最も滞在時間が長くなることが多いです。
家族の幸せそうな写真を飾っておくと、好印象を与えます。
2-3.特に水回りを綺麗にしておく。
キッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水回りは、特に汚れが付きやすい部分です。
また、よくチェックされる部分でもあります。
清掃が行き届いていないと、室内全体を大切に扱っていないと思われてします。
したがって、水回りは重点的に掃除を行い、油汚れや水垢、カビなどは落としておきましょう。
極端に汚れがひどい場合は、プロの清掃業者に依頼する価値があります。
費用は、数万円~10万円でやってくれるでしょう。
このくらいの費用であれば、少し高く売却できれば、費用を回収できます。
2-4.押入れ・クローゼットも見られることを忘れずに!
お部屋の整理整頓をした際に、物を押し入れやクローゼットに押し込めていまいがちですが、中も見られますので、ご注意ください。
よく、中を見せたがらない売主様がおられますが、これはやめた方がいいです。
購入希望者としては、どの程度の収納力があるのか、知りたいところです。
その他、ベランダも見られますので、かたづけておきましょう。
購入意欲が高い人ほど、ベランダを見ます。
不要なものは処分して、広く見せることを意識しましょう。
2-5.フローリングにワックスをかけると好印象に。
フローリングにワックスをかけると、ツヤが出て好印象になります。
また「手入れをして大切に扱われてきた物件」とも思われます。
以前、売主が日頃からワックスがけをしている古い物件を案内したことがありますが、購入希望者はその綺麗さに驚いていました。
結果的には購入申込が入りました。
ワックスがけは、家具を移動させたりなど手間がかかりますが、かけておくと好印象です。
ワックスは、市販のもので、2~3千円程度で購入することができます。
掃除や整理整頓で、随分と印象は変わるんだね。
少しでも印象をよくするために、できる範囲でやるべきことをやっておくわ。
3.空気の入れ替えをして、臭いを取り除く。
内覧前には、室内の空気の入れ替えをし、臭いを取り除くことも大事です。
窓を全開にして、室内の空気を入れ替えておきましょう。
室内に臭いがあれば、マイナス評価となります。
たばこやペット、ゴミなどの臭いがしていないか、今一度確認しましょう。
必要であれば、消臭スプレーやファブリーズなどを活用します。
特に、玄関から入った時が、最も臭いを感じやすいです。
芳香剤などを活用して、ほのかな香りを漂わさせておくと、好印象になります。
ただ、香水など臭いが濃いものは、人によっては嫌う方がおられるので、注意が必要です。
なるほどね、確かに臭いがすると嫌だよね。
空気の入れ替えとともに、空気清浄機も付けておこうかしら。
4.室内のすべての電気をつけておくこと。
内覧前には、室内のすべての電気をつけておきましょう。
明るく見せるだけで、印象がよくなります。
室内の他、玄関や廊下、洗面所、浴室、トイレなど、電気はすべてつけておきます。
もし、照明が暗ければ、明るいものに買い替えることを検討しましょう。
それほど、明るさは効果が期待できます。
逆に暗い状態だと、どんよりした雰囲気になり、印象が悪くなります。
そのほか、室内を明るくするために、カーテンも全開にしておきます。
眺望が良い場合は、なおさらです。
確かに、明るい方が気分も明るくなるわね。
逆に暗いと、なんだか不気味な感じがするかも…。
5.室温を調整する。
内覧前に、エアコンなどの冷暖房設備があれば、室内を快適な温度にしておくのもポイントです。
例えば、真夏の暑い時期に室温が高ければ、購入希望者は早く出たがります。
そうなれば、商談が進まなくなってしまいます。
もし、真夏の暑い時期に、室温の高いコンビニに入ったことを想像してみましょう。
そんなコンビニは、早く出たいですよね。
したがって、特に、真夏と真冬は、室温を調整しておくと、話が進みやすくなります。
6.売主の人柄も見られている。
居住中の場合は、物件だけではなく売主も見られています。
購入希望者としては、どんな人がが住んでいたのか、かなり知りたいところではあります。
また、売主の人柄が良いことで、購入に至るケースも実際にありますので、好印象になるように接しましょう。
では、内覧のときにどのように対応すればいいのでしょうか。
まずは良くないパターンから見ていきましょう。
6-1.良くないパターン
- 内覧のときに、その場から退席する。
- ただそこにいるだけで、営業マンにまかせっきり。
- 購入希望者に付きまとい、すべて案内して、売り込む。
内覧のときに、その場から退出したり、無口のまま突っ立っていると、購入希望者としては無視されているように感じる方もいらっしゃいます。
また、なかには売り込みすぎる売主様がいらっしゃいますが、これも印象が悪くなります。
売り込まれると、拒否反応を起こす方が多いです。
6-2.良いパターン
- その場にいて、適度に会話をする。
- アピールポイントはさりげなく言って、デメリットもきちんと話す。
- 決して売り込まない。
内覧のときは、売主はその場にいて、適度に会話を楽しみましょう。
購入希望者は、それだけでも安心します。
また、アピールポイントは、決して売り込まない程度で、さりげなく言います。
そして、デメリットも言うことで、逆に好印象を与えることができます。
6-3.奥様以外の家屋は外出させる。
売主の家族がいる場合は、出来ればペットも含めて、奥様以外は外出するようにしましょう。
購入希望者の中には、「ご主人がいると見学しづらい」という方もいらっしゃいます。
なるべく、奥様だけが対応するようにしましょう。
6-4.近所の家族構成もわかる範囲で把握しておく。
マンションの場合、物件の左右上下に、どのような人が住んでいるのかも気になるところです。
こういった情報は不動産営業マンに聞いても分からない部分です。
大体の家族構成で結構なので、把握しておくことで、購入希望者の不安を一つ取り除くことができます。
居住中の場合は、物件だけでなく売主も見られているんだね。
好印象になるように、頑張るわ!
まとめ
今回は、内覧で好印象を与えるのコツについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
最後に重要な点をまとめておきます。
- 内覧の日時は、購入希望者の都合に合わせる。
- 内覧で好印象を与える時間帯を知っておく。
- 掃除と整理整頓は必須。
- 特に水回りを掃除する。
- 整理整頓は広く見せることがポイント。
- 事前に空気の入れ替えをして、臭いを取り除く。
- 室内の電気をすべてつけておく。
- 冷暖房設備で、室温を調整しておく。
- 売主様の人柄も見られている。
色々教えてくれてありがとう!
また分からないことがあれば、教えてね。